FASHION, INTERVIEW, RICHEMO Hiroco Ryugo

Tシャツでチャリティーを広める、+KOKOLO

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チャリティーには様々な形がありますが、ファッションアイテムを購入することで寄付できるサービスがあることをご存じですか?今年、2020年春に佐藤さんご家族が、イギリスで立ち上げたチャリティーTシャツブランド+KOKOLO。スタートするきっかけや、ブランドを通じ伝えていきたいことについてお話を伺いました。

 

 

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+KOKOLO(プラスココロ)について教えてください。

+KOKOLOは、デザインTシャツを通して提携しているチャリティー団体に寄付ができるTシャツブランドです。オリジナルデザインとして、6人のデザイナーさんや寄付先のチャリティー団体のデザインのTシャツを販売しています。大人から子供までサイズがあることや、デザインをカスタマイズして好みのTシャツを作れるのも魅力のひとつです。様々なチャリティー団体さんと提携させていただいてデザインTシャツを作ることで、少しでも多くのチャリティー団体を知ってもらえる機会を増やしたいと考えています。

 

ーなぜ+KOKOLOを始めようと思われたのでしょうか?

一番の大きなきっかけは、新型コロナの影響によるロックダウンという大変な時期に、子供たちと過ごす時間を使って、一緒に何かを始めようと思ったことです。子供たちは学校に行けないことに不満を持っていたのですが、そんな環境の中でも恵まれていることをなにかしらの形で教えたいという気持ちがありました。そのとき、子供たちと文房具の整理をしており、鉛筆をはじめとする文房具を寄付できるENPITSU PROJECT(エンピツ プロジェクト)さんを見つけ、以前から興味があったチャリティーをすることを思いつきました。しかし、お金や物を寄付するのは一回だけで持続性がないことに疑問を抱き、何かを販売した売上を寄付して、継続的に貢献できる方法が何かないかと考え、チャリティーTシャツを販売する+KOKOLOを立ち上げました。

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Model/Ayaka Kume Tshirt/+KOKOLO
ーチャリティーや環境問題に関心を持ったきっかけはありますか?

日本に住んでいた頃から、チャリティーやボランティアに興味があり、積極的に参加していました。イギリスに住むようになってからは、家族で聴導犬となる犬を1年間育てるボランティアをしたことがありますし、チャリティーショップにも通っています。チャリティーショップは今住んでいる町に8箇所くらいあり、もう使わない物を無償で持ち込んだり、買い物をしたりすることができ、仕事をリタイアされたご年配の方などもボランティアで手伝いに来ることもあります。また子供たちの学校でも、1ポンドを寄付すれば、制服を着ていく変わりにジーンズで登校できる「ジーンズデー」のようなチャリティーをする日が頻繁にあります。それほどイギリスではチャリティーが日常に馴染んでいるので、私も子供たちもチャリティーは気軽に取り組んでいました。

 

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環境問題に関心を持つようになったのは、シンガポールに住んでいたときに子供が取り組んでいたプラスチックに関するプロジェクトがきっかけです。それまでは、「プラスチックは環境に悪い」と漠然と考えていたのですが、子供たちと調べていくうちに、海や川に捨てられたプラスチックゴミが集まって太平洋を漂流する、太平洋ゴミベルトの存在を知り衝撃を受けました。シンガポールでは、プラスチックゴミの量が多かったこともあり、イギリスに戻ってきたときにプラスチックに対する意識のギャップを感じました。そのプロジェクトで知って以来、家族でできる限りプラスチックの使用を減らしていくことや、環境問題に関する情報を意識するようになっていました。

 

ー現在、どのようなチャリティー団体と提携されていますか?

今は2つの団体と提携しており、1つはENPITSU PROJECTという団体です。この団体は、使用済みまたは未使用の文房具を収集し、文房具を買う余裕がない世界中の子供たちに提供しています。もう1つは、WARM HEARTS COFFEE CLUB(ウォーム ハーツ コーヒー クラブ)という、コーヒーの販売によりアフリカ・マラウイの子供たちの給食を支援する団体です。マラウイで生産された無農薬のコーヒーをフェアトレードで販売し、その売上の100%が給食に充てられています。

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T shirt/+KOKOLOとENPITSU PROJECTのコラボレーションデザイン

+KOKOLOは私の子供たちと始めたこともあり、このように子供を支援する団体を中心に提携し、コラボ商品の売上を寄付しています。子供たちの未来のためにも、微力ではあるのですがサポートしていきたいです。今後も日本や海外の団体で小さくとも、「一緒にやりましょう」といって快く一緒に始めていただけるところと少しでも多く提携していきたいと考えています。

 

ー今後の活動について教えてください。

まだ始めたばかりなので、これから小さくコツコツと継続していきたいと考えています。デザインも新しい方向性で、人をエンパワーする言葉やグラフィックを入れることも考えています。Tシャツを見て「それいいね!」「実はこのTシャツはこうなんだよ」というカジュアルな会話から、環境のことやフェアトレードのこと、そしていろいろなチャリティー団体を知る「きっかけ」をつくることが大事だと思うので、そのような機会を増やしていけるよう試行錯誤していきます。それと共に様々な団体がおこなっている活動も子供たちに知ってもらい、成人になったときもボランティアやチャリティーに積極的に参加してくれたらいいなと思っています。

 

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日本に帰国したら、チャリティーショップを開くのも私の夢です。リタイアされたシニアの方とかが集まって過ごせるような憩いの場となるチャリティーショップは、日本でもいい場所となる気がします。これから少しずつ活動を通じて、チャリティーはそんなに難しいものでもなく、日常で気軽にできることと感じてもらえるように広めていきたいと考えています。ほんの少しの思いやりを添えるプラスココロ(思いやりを足す)ような気持ちで、普段の生活に取り入れてもらえると嬉しいです。

 

小さな行動も、大きな変化に繋がる

お話を伺い、日常着としても着るTシャツを通じて、世の中にはどのような問題があり、どう支援していくことができるのかを知る機会をつくることで、少しでも多くの方にメッセージを届けることができると感じました。誰もが気軽に踏める小さな一歩となる選択肢があることで、私たちも普段の暮らしの中でチャリティーをより身近に感じるのではないでしょうか。

 

 

+KOKOLO公式サイト
https://pluskokolo.teemill.com/
日本語での購入方法ガイド
https://pluskokolo.teemill.com/organic-cotton-clothing/
提携団体とコラボTシャツ:
ENPITSU PROJECT(エンピツプロジェクト)
https://enpitsu-pjt.jp/
https://pluskokolo.teemill.com/collection/pencils/
WARM HEARTS COFFEE CLUB(ウォーム  ハーツ コーヒー クラブ)
https://warmheartscoffeeclub.com/
https://pluskokolo.teemill.com/collection/warm-hearts-coffee-club/

TEXT: Hiroco Ryugo EDIT: Asuka Cali, Marie Yamamoto