COLUMN, FASHION, SPECIAL, リシュトモ, リシュトモ +KOKOLO

チャリティに参加する機会を日常に

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私がイギリスに来たのがちょうど20年前。初めてチャリティショップの存在を知って感動したのを覚えています。日本ではまだ馴染みのない言葉かもしれませんが、イギリスではどんな小さな町にも数か所はあるチャリティショップ。寄付で集まった洋服や小物、子どものおもちゃ、本など色々なものが販売されています。私にとってはちょっとした宝探しのようなワクワクする場所です。

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Dog Trustの外観

お店の売上はそれぞれ支援しているチャリティー団体の運営費として寄付されます。私がお手伝いしていたチャリティーショップは ”Dog Trust”という英国最大の犬の保護団体で、捨て犬の保護や飼えなくなった犬の引き取りをして新しい飼い主を捜す活動を行っています。その他にもSave the children, Cancer Researchなど私の住む小さな町にも8個のチャリティーショップがあります。

 

優しさから生まれる一歩

イギリスでは、小さな頃から学校でもチャリティーやボランティア活動が盛んなので、大人になっても日常の一部になっているような気がします。私自身もそのような環境の中で暮らしていくうちに、チャリティーやボランティア活動にもっと興味を持ち、積極的に参加していくようになりました。そして私たちもちょうど1年前、新型コロナウィルス感染症の影響でロックダウン生活が始まった中、チャリティーTシャツショップ+KOKOLO(プラスココロ)を立ち上げました。外にも自由に出れず不満や不安の募る中、子どもたちと一緒に小さなことで良いから社会の為になること、自分たちも楽しみながらできることはないかと考え始めたのがきっかけです。

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+KOKOLOで販売中のチャリティーTシャツ

+KOKOLOの商品はGOTS認証の100%オーガニックコットンでできており、大量生産・大量廃棄を無くすために、注文が入ってから1枚1枚生産しています。また+KOKOLOで購入し、着古した洋服は生産者に送り返すことによって、リサイクルTシャツとして新たに生まれ変わります。私たちは、特に100%オーガニックコットンにこだわりました。なぜそこにこだわったかというと、コットンは大量の水と大量の殺虫剤を使用し、環境や生産者の人体に負荷のかかる方法で生産されることや、収穫時には子どもたちも安い賃金で働かされ児童労働も大きな問題となっているからです。私たちは環境にも人にも優しい製法を選び、Tシャツをつくっています。

+KOKOLOは子どもたちと一緒に立ち上げたこともあり、売上は子どもの教育を支援する団体に寄付しています。まさに人にも環境にも優しい循環型ファッションの仕組みでTシャツを販売しております。小さな活動ですが、この活動を通じて私たち自身も自分たちの着ている洋服がどのように作られて、店頭に並んでいるのかを考える良いきっかけになりました。

 

One kind act a day ー 一人ひとりの行動が未来を変える

いつも着ている洋服を全てサステナブルな方法で作られたものに切り替えるのは、難しいことかもしれません。しかし、そのような服を着ることだけでなく、まずはファッションの生産背景や環境、社会貢献などについて知り、日常で出来る小さなアクションから始めてみることも大切かと思います。私たちもチャリティーTシャツを通じて、なにか考えるきっかけをつくれたら良いなと感じています。

 

一人ひとりの小さなアクションが、人にも環境にも、そして社会にもやさしい循環をつくることができる。その小さなアクションにチャリティー文化があると思っています。近い将来、サステナブルファッションやチャリティショップという言葉なども、日常になることを夢見て、できることから活動を続けていきたいと思います。

 

TEXT:+KOKOLO EDIT: Asuka Cali, Marie Yamamoto, Hiroco Ryugo