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秋冬のニット、どう選ぶ? サステイナブルなニットの見つけ方 素材編

How to find the best Sustainable Sweater

肌寒い日が続き、ニットが気になる季節。カラーやデザイン、シルエットといろんな選び方がありますが、何をポイントにニットを選んでいますか? これから新しくワードローブに取り入れるなら、サステナビリティに配慮されて作られていると嬉しいですよね!

そこで今回は、サステイナブルなニット選びのポイントを一緒にみてみましょう。

サステイナブルなニット選びのコツの一つは、品質表示タグをチェックすること。そこには、服を長く愛用するための、大切なヒントがたくさん詰まっています。どんな素材でできていて、 どんな洗い方ができるのか 、ちょっと意識してみるだけでコーディネートで大活躍するサステイナブルなニットに出会える可能性がグンと上がります。

 

オールシーズン活躍する、植物繊維のニット

コットン

洗濯機で洗えて、お手入れが簡単なコットン100%のニット。春先に選ばれることが多いですが、秋のように少し涼しい時期に着るときは、ニットのゲージ(網目)が密なものを選んだり、暖かいインナーやアウターと合わせることで、季節を問わずに着ることができます。色やコーディネートを変えながら、それぞれの季節のオシャレを楽しめるのが嬉しいですね!

 

ニットのゲージの違い

チクチクするニットが苦手な方も、コットンであれば肌触りが優しいので安心◎ コットンは栽培する時に大量の水を使うので、その分長く、大切に着たいですね! 通常のコットンは農薬を使用していますが、オーガニックコットン100%であれば、地球にも、人にも優しい。

 

リネン

リネン100%のニットは、通気性がよく、サマーニットとして夏に選ばれることが多い素材。夏のイメージが強いリネンのニットですが、実はゲージ(網目の密度)が高いものは重ね着をすることで保温性を発揮して、年間を通して着ることができる優れもの。 風が吹き荒れるような極寒の地を除いて、日常着として冬でも着れるなんて、驚きですよね! 素材への固定概念を無くして、調べたり、考えたりしてみることで、嬉しい発見があるのも、サステイナブルファッションのおもしろいところ。

 

 

寒い季節、保温性が高いニットはコンシャスに選ぼう

動物繊維のニットは植物繊維と比べて保温性が高く、寒い秋冬に選ばれることが多い素材。ウール、カシミヤ、アンゴラ、アルパカなどはニットの中でも動物の毛でできているので、毛の採取をする際に動物が傷つけられていないか、動物の飼育環境を含むアニマルウェルフェアに配慮をしているかということを気にかけたい。

カタカナで表現される素材がそれぞれ何を表すのか、今一度簡単におさらいしてみましょう!

ウール・・・羊毛
カシミヤ・・・ヤギの毛
モヘヤ・・・ヤギの毛
アンゴラ・・・ウサギの毛
ヤク・・・ウシ科の動物、ヤクの毛
アルパカ・・・ラクダ科の動物、アルパカの毛
シルク・・・蚕の繭糸

服の生産時にできた端切れを拾い集めて作られたリサイクルウール、リサイクルカシミヤでできたニットなど、素材に関してもゼロウェイストな物作りが増えてきました。
パタゴニアさんによると、リサイクルウールはバージンウール(新しく生産されるウール)と比べて、カーボンフットプリントが81%も低いそう。リサイクルをすることで今あるものを無駄なく使って、また新しい素材として製品にできるなんて、数年前には考えられなかったですよね!

 

ヴィンテージ、セカンドハンドを取り入れる

ヴィンテージや古着のニットを選ぶのも一つの方法。このときは服のライフサイクルを伸ばせるということにポイントに、30Wearsルールを頭の片隅に置きながら自由に選ぶ方法もあれば、品質表示タグを見たときに天然繊維かどうかをチェックすることで、着れなくなってしまった時もリサイクルしたり土に還しやすくなります。考え方次第で服のライフサイクルまで考えた、心からオシャレを楽しめる選択ができそうですね!

 

天然繊維のニットのエコなポイント

①化学繊維ではないので、海や海の生態系、飲み水や人体の健康を脅かすプラスチックのマイクロファイバーが発生しない
②リサイクルしやすい
③服の寿命を終えたとき、土に還らせることができる

 

できれば避けたいニット素材

アクリル、ポリエステルなどの化学繊維

洗濯時に化学繊維から発生するプラスチックのマイクロファイバーが、海や海の生物、そして私たちの飲み水にまで悪影響を与えると、深刻な問題になっています。最近の研究では、化学繊維で作られた服を着ていると、物によっては日常生活の動作だけでもプラスチック マイクロファイバーが抜け落ち、空気中に浮遊することが問題になっています。
話題のリサイクルポリエステルも、「海からプラスチックゴミを減らす」と考えるとプラスなイメージですが、こちらも化学繊維であることには変わりなく、ニットやフリースは特に繊維が抜け落ちやすいのが難点。

 

天然繊維と化学繊維の混紡

天然繊維と化学繊維は素性が異なるので、混紡されているとダウンサイクルできる可能性はありますが、リサイクルやアップサイクルは難しい。スパンデックス、エラスタン(ポリウレタン)などの伸縮性がある化学繊維が混ざっている場合も同じ理由で気をつけたい。

 

もしも化学繊維が含まれるニットを持っていたら

お手持ちのニットが化学繊維でできているものだったら、こんな方法を試してみたい!
①洗う回数を減らしてみる
②洗濯時にマイクロファイバーをキャッチしてくれる洗濯ネットやアイテムを使う
③洗うときは水温を低めに設定する
④たくさん買わず、持っているものを大切にする
⑤着なくなったら、譲る、交換する、リサイクルするなど、ゴミ箱に捨てないようにする

 

素材から考えるサステイナブルなニット選び、いかがでしたか? 他にももっと細かく考えられることもありますが、今回のサステイナブルなニットの見つけ方 素材編では、服選びの時に無理なく簡単に取り入れられることを中心にご紹介しました。サステイナブルの定義は幅広いですが、自分なりに考えて、基準を持つことで地球にも人にも動物にも優しく、継続的により心地良い選択をしながら、オシャレを楽しめるのではないかと思います。ニット選びをいつもよりちょっと意識して、素材や風合いも楽しみながら探してみてはいかがでしょうか。

 

*ニット: この記事ではセーターやカーディガンの意味で使用しています。

 

TEXT: Asuka Cali EDIT: Marie Yamamoto